2017.09.07
宮古島へ行ってきました。そこでも膝の痛みで悩んでいるアイアンマンから相談を受けました。
昨日まで治療をお休みさせていただき、宮古島へ行ってきました。そこでも膝の痛みで悩んでいるアイアンマンから相談を受けました。
こんばんは。
名古屋市中区大須のたけし接骨院院長の水之江です^^
今回は経営者の勉強会の集まりということで良い刺激と学びの機会になりました。
参加されていたのは様々な業界のトップクラスの方々ばかり、その方々と一緒にしっかりとインプットもさせていただきましたよ^^
その中の一人にアイアンマンがいらっしゃって、膝の痛みについて相談を受けました。
最近は膝の痛みの方が非常に多い、続くときは続くものですね^^
特に捻った等の覚えがないのに、膝が痛いと悩まれている方がよく言われる原因は次のようなものです。
☑運動不足だから
☑歩きすぎたから
☑走りすぎたから
☑筋力不足だから
☑昔、水が溜まったことがあるから
☑立すわりが多いから
☑体重が重いから
☑階段の上り下りが多いから
など。
もしこれらが原因だとしたら、運動不足や体重のある人全員が膝の痛みに悩まれていることになりますが実際はそうではありません。
歩きすぎや走りすぎ、立すわりが多い、筋力不足の人も同様です。
ここに上げた痛みの原因として言われていることだけでも、矛盾がいっぱい。
アイアンマンレースに出るような運動をしている人では運動不足ではないはずですし、筋力不足でもないはず。
走りすぎたからというのが当てはまりそうですが、走りすぎても痛くない人はいます。
痛みで悩んでいる方がそう信じているのは、多くの治療家やメディアで痛みが出る原因を上記の様に説明してきたことが一般的になってきているせいだと思います。
僕はこれらのよく言われている原因が、本当の原因とは考えていません。
それは先ほどもお伝えしたように、矛盾がいっぱいだからです。
先日も治療家の方とお話しをする機会があり、この事で激論を交わしました(笑)←大げさ
その内容とは『 体重がある人のほうが痛みが出るリスクが高いかどうか 』という内容について。
確かに体重がある人のほうが、負担がかかります。
言っている事はわかりますが、僕はこの体重が重いということにフォーカスしている時点で痛みがでる本当の原因が何なのかについてを考えていないように思ってしまいます。
何故なら、先ほどもお伝えしたように体重がある人でも痛みがないという人はたくさんいるからです。
体重が重い=負担が大きい と考える事は非常に簡単。
治療家でなくてもだれもが考え付きそうなことです。
一般的に長い間そういわれていることもあり、そういいたくなるという気持ちはわかりますがそれでは本当の原因にたどり着く事はできません。
その証拠にそれが明確な原因でないから膝の痛みで長期間悩んでいる方が多いのではないでしょうか。もし仮にそれが明確な原因なら、それを避ければいいので早い段階で症状は消失できているはずです。
例えば打撲や捻挫と同じように。
打撲や捻挫は打ったりひねったりすると、全員が同じ結果になります。
それをすると同じ結果になるということが明確な原因です。
それをすると結果がこうなるとわかっていたら、それをしなければその結果になりません。
だから打撲や捻挫で長期間悩んでいる人はいないのではないでしょうか。
体重の事で言えば、体重が重くても痛みが全くない人はいます。
ですから体重が重いということは明確な原因とは言えません。
痛みが出るからには、そこに何かの負荷がかかっているからということは間違いありません。
なんの負荷もかかっていないのに痛みがでることはありません。
何度も言いますが、それを体重としてしまうということが浅はかすぎるということです。
もっと先に考えなくてはならない事があります。
では明確な原因を把握するためにはどうするのか?
それはまず『 痛みのある部分にどのような直接的な負荷がかかっているのか? 』を把握する事。
剪断力、牽引力、圧力、回旋力・・・・
様々な物理的な負荷が同時にかかっていることもあるかもしれません。
次になぜそのような物理的な負荷がかかってしまうことになったのかを調べるために、痛みのある部位やその周囲の筋力がどのような状態かを検査します。
そうする事によって、局所の直接的な原因を把握できます。
その後、なぜその部位がそんなことになっているのかを全身的に診ていきます。
もう最近は感覚でわかってしまいますが、患者様にも理解していただくために検査をしっかり行います。(患者様にも理解してもらう事が、打撲や捻挫を防ぐのと同じように患者様自身が避けることができるようになるからです➡以前のブログを参照してみてください➡膝の痛みで来院された患者様。まずは体重を落としなさいと言われたそうです・・・・)
そうして、どのような負荷が症状のある部位にどうかかっているのか?を患者様と一緒に把握したら、次に『 負荷がかからない身体とはどういう状態なのか? 』を治療を行うことで正しい身体の状態に持って行き治療前と同じ検査を行って体感して頂きます。
(決して痛みがなくなったかどうかではありません、原因が改善したかどうかを体感して頂きます)
殆どの方が治療によって直接的な原因が改善したことを体感できるのですが、これは痩せている方であろうが、太っている方であろうが同じように改善している事を実感できます。
その時の患者様の反応は下記の通り。
『 あ、本当だ!!』
『 あれ!!、力が入っている 』
『 さっき先生が言われたようになってるのが、かすかだけどわかる 』
といった具合に殆どの方がこんな感じで反応をしてくれます。
治療前の状態よりも明らかに改善している事を実感できるので、これなら痩せなくても痛みから解放されそうな気がするとまで思っていただける事でしょう。
直接的な原因について理解ができていない時、それを改善するための治療技術がない時、またそれを患者様に体感してもらう技術や説明ができない時、このような体感を患者様がする事はないでしょう。
昔から一般的に言われている事に疑問を感じ、患者様の反応を大切にしてきた結果が今のような考え方にしてくれました。
患者様にもこの事を知ってほしいですが、治療家の皆さんにも知って頂きたいですね。