2016.12.26
繰り返す首の痛み。原因はここだった。
冬真っただ中ですが、日中は意外にも暖かい日もありますね!
こんな気温差のあるときにはギックリ腰になる方が多いので、
常に体は温めるのは忘れないでくださいね!!
こんにちは山田です。
さて、前日来院された方の症状のご紹介です。
首をどの角度に回しても、背中(肩甲骨の内側)が痛い!!
寝返りなどをするときは激痛で起き上がれないほど。
だいたい1か月かそのもう少し前ぐらいから痛くなりはじめ、
痛みが柔らかくなってきたときにヨガにいって再発し
以前よりさらに痛くなった。これを2回ぐらい繰り返している状態。
鍼治療にも行ってみたが、ほとんど効果がなくてやめてしまったとのこと。
当院に旦那さんが通われているので、
「どうせ治らないとは思うけどついでに受診してみる。」という状況です。
「別のところで治療に通っていたけどよくならなかった」
この言葉はかなりテンションのあがるお言葉ですね。
「絶対にここで治す!」と気合が入ります。
さてさてまずは全身チェック。
首や腰が痛い場合って、痛いのは腰や首だったとしても実際に首や腰が悪くて痛いわけではないことが多いです。
なのでどんな治療をするにもまずは全体の状態を確認するのが大事になってきます。
まずは痛みの出ている首や背中の動きを見ていきます。
最初の問診では「首をどんな角度に動かしても痛い」とのことでしたが、
もしかしたら痛くない角度もあるかもしれない。また、もし痛くない角度があるとすれば
それはかなりの治療のヒントになります。
なのでまずどの角度で痛いのか、どんな角度なら痛くないのかを明確にしていきます。
どうやら痛くない角度は首を後ろに倒す動作だけみたいです。
あとの左右に捻ったり倒したり前に倒す動作では激痛。
なるほど、これは大いにヒントになる。
首を後ろに倒した時は背中の筋肉は縮こまりますが、
前に倒したり左右に捻ったりするときは、筋肉が伸ばされます。
ということは、「筋肉が伸ばされる時に痛い」ということがわかります。
これが分かれば、あとは割と簡単です。
背中の筋肉が突っ張ってしまうような体の状態になっているので、それをなくしていけば良いだけ。
なのでその後は、体の土台である骨盤・股関節の柔軟性を確認。
なるほど、この状態だったらこの首の痛みが出る以前に、
股関節などに不調が出ていてもおかしくない状態。聞いてみました。
するとやはり、少し前に痛くなっていたみたいです!
しかもその部分は硬くなると結果的に背中の筋肉を伸ばしてしまう場所です。
これらの説明をした上で、治療開始。
この股関節の治療でいまの背中・首の症状が変わるかどうかの実験的治療。
2・3分程度、股関節のある場所をほぐし、再度どの角度で痛みが出るかのチェック!!
「痛みが激減している!!」とのことです!
ほんの少しほぐしただけでこれだけ症状に変化があるので、おそらくこの考え方で合っているので
当院の「筋肉矯正」と合わせて、さらにしっかりと施術。
治療後、首を動かしたときの体の状態をチェックし、首を動かしてもらうと
「あれ!?い、痛くない!!!え!!なんで??!!!!(笑)(笑)」
ほんとにこんな感じでした。(笑)
首の痛みがなくなったと同時に、来院時にはかなり咳き込むような状態で
苦しいということだったのですが、
治療後は咳き込みがほとんどなくなっていて、本人もぼくもビックリしていました。(笑)
痛みの出ている本人は、首が痛いから首が悪くなっている
から「首を治療してほしい」と思うのですが
施術者がその言葉通り、首の施術をしてしまってはいけません。
患者さんの言うことを聞くことは、それは優しさではないと思います。
症状が変わらないのですから。
患者さんは「首の治療をしてほしい」のではなく、
「首の痛みを治してほしい」のです。
本当に患者さんにとって良い治療をするためには、治療の技術や知識も必要ですが
なによりも、口だけで立派な説明をするのではなく
しっかりと結果を出して、信頼して任せてもらえるような関係つくりが大切ですね。