2017.03.22
肩こりを根本的に改善するためには原因を明確にする事が大切です。
今日は多くの方が悩まれている肩こりについて。
たけし接骨院には肩こりで悩まれている方が多く来院されていますが、来院される患者様が訴えられる原因として多いのがデスクワークが多いから、PC作業が多い、姿勢が悪いから、重い物を持つから、下を向いて仕事をする事が多いからといった内容です。
https://takeshi2525.com/treatment/%E8%82%A9%E3%81%93%E3%82%8A%E3%83%BB%E9%A6%96%E7%97%9B%EF%BC%88%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%A2%EF%BC%89%E3%83%BB%E9%A0%AD%E7%97%9B/
この仕事をするようになってから約20年。
20年前も今も同じような事を皆さん言われていますが、結論から言うと『 間違いではないけれどそれが明確な原因ではない 』という事です。
今はそれが明確な原因ではないとはっきり言えますが、昔はそうではありませんでした。
世間一般(医療機関や、専門学校、スポーツジムでも)には青文字で記載したような原因で肩こりになるというのが常識化していますから、僕も接骨院を開業して数年の間は何の疑いもなくそれが原因だと思っていました。
当院で勤務した事があるスタッフも全員同じ。入社したら必ず明確な原因について教育をしていきますが、『 そんなの嘘だ! 』と言わんばかりに僕の言う事をなかなか受け入れてもらえない始末。(お陰様で明確な原因について患者様に伝える伝え方が前よりうまくなったかもしれません(笑))
国家資格を持っている先生でもなかなか受け入れてもらえないほどに、明確な原因でないものがあたかも本当の原因だと言わんばかりに常識になってしまっているのだと感じます。
こんな経験から思う事は、明確な原因でないものが常識化しているせいで肩こりで悩んでいる人を増やしているのでは?です。
明確な原因が分かっていれば、足首の捻挫の様に捻挫をしないように気を付ける事ができます。
足首の捻挫は『 捻る 』が明確な原因だから捻らないようにしていれば一生捻挫はしませんよね!
それと同じように肩こりも明確な原因を患者様自身が把握していれば、肩こりになる事はありません。
ここで間違った常識を覆すために質問です。
『デスクワークが多いから、PC作業が多いから、姿勢が悪いから、重い物を持つから、下を向いて仕事をする事が多いから』という環境の中でも肩こりになっていない人っていませんか?
いますよね?
僕も同じ質問を自分にした事がありました。
そうして出た答えは、いる、たくさんいる!でした。
そして自分にさらにこの質問をしてみました。
同じ環境でも肩がこらないのは何故なのか?
その時、答えが分かりませんでした。
そこで今まで患者様に対してしてきた説明がその場しのぎだし、勉強が足らない、ダメダメだと反省。
そこから肩こりについて研究をしまくりました。
そうして分かったのは同じ環境でも症状が出る人には出てしまう身体の状態があるという事です。
具体的には直接の原因でしかありませんが、僧帽筋の中部と下部の繊維が使えていない身体の状態。
(使えなくなっている理由は人によって違います)
僧帽筋は上・中・下の繊維からなっています。
よく皆さんが肩がこると悩まれる部分は上部の繊維。
肩こりで悩まれている方は、様々な日常生活動作、動作をしていなかったとしても、この僧帽筋の上部にだけ負担がかかる身体になってしまっています。
正常な人では僧帽筋の中部と下部でも支えたり動作したりするのに対して、身体の異常がある人では、すべてを上部の繊維だけで支えたり動作を行うせいで上部にだけ負担がかかってしまう身体の状態になっています。
簡単に言うと3つの繊維でやるお仕事を1つの繊維でしか行えていないからその1つの繊維に負担がかかっている
という事です。
関節は正常に動くのに働いていない筋肉があるの?と思われるかもしれませんが、筋肉は全身で約640個あり、たくさんの筋肉が協力しあって一つの関節を動かしていますから何個かの筋肉が働かなくても関節は動かせてしまいます。
これが問題。
関節が動くから異常がある事に気づかないんですね。
異常があると感じるのは、症状が現れてから。
でもそうなる前から症状の出る部分には負担がかかっている。
働いていない筋肉の分を補っているわけですからね。
この働いていない筋肉を働くようにしてあげる事が根本的に治していく事になります。
僧帽筋の中部と下部もしっかり使える機能的な体になれば一生肩こりに悩まされる事はありません。
ここで働いていない筋肉を働くようにする為には?と聞いたとき一般的に常識となっている事は、働いていないその筋肉のトレーニングをする事となっていますが、これも間違いではないけれど明確な答えではありません。
それについてはまた後日、ブログを更新しますね!
皆さんの僧帽筋(上・中・下)はしっかり使えていますか?