2017.04.02
顎関節症について。世間一般的に言われている顎関節症に対しての治療は本当に効果があるのか?
先日、飛び込みで顎関節症の方が来院されました。
その方は、『 今日急に口が開けなくなったのでどうにかしてほしいが、接骨院に行けばいいのか口腔外科に行けばいいのかどちらですか? 』と訴えられていました。
答えは・・・・
『 たけし接骨院で(心の声) 』です^^
患者様の治療に追われてしっかり説明ができなかった為、その方の治療を結局する事はありませんでした。
しっかりとした説明が聞けず、不安に思ってなのかどうなのかはわかりませんが少し考えますと言い残してかえっていかれました。
お悩みを解決してあげられなかったと反省して、このブログを書く事にしましたm(__)m
こんにちは、院長の水之江です。
今日は夜の予定があると思い、もともとあった予定をキャンセルしたら夜の予定がなくなったという・・・
まあこんなこともたまにはあります^^
今はいつものところでコーヒーを飲みながら、ブログ更新^^
さて本題です。
顎関節症とネットで検索すると顎関節症の原因としてよく出てくるのは
・ストレス
・食いしばり
・偏咀嚼
・悪いかみ合わせ
・顎に負担がかかる事(電話を方と顎で挟んだり・・・)
など。
これすべて顎にしかフォーカスしていません。
顎に負担がかかる事(電話を肩と顎で挟んだり・・・)などは思いついた事を上げているだけとしか思えない・・・
これでは、治療も顎に対してのものしか行っていかないという流れになるのもうなずけます。
実際にネットで検索すると、顎に対して何かをするという治療法や運動療法が多く出てきます。
これでは治るはずがありません。
原因を明確に理解していないから、治療法もめちゃくちゃです。
ここまでお読みになられた方で、気分を害されたり不信感しか芽生えないという方はここから先は読まないほうがいいかもしれません。
なぜなら、世間一般的に言われている事(ネットでも多くの方が言われています)とは視点が全く違う事を言っているから余計に不信感しかなくなってしまうかもしれないからです。
それでは僕が20年の経験と情報収集と検証から得た内容です。
口を開けなくなるのは確かに顎に原因がありますが、なぜ開けなくなったのかの直接の原因は顎関節がスムーズに動いていないから。
ここからが大事でなぜスムーズに動かなくなってしまったのかを考えなくてはならないのに、その原因が上記のような事しか出てこないのであれば、治療方法も検討はずれの治療となり結局治らないから手術ということになりかねません。
原因を明確に理解するためにまず把握しておかない事は、顎関節の構造と動き方について。
顎関節は、上顎骨と下顎骨からなりますが、その間には関節円板という繊維状のものがあります。
これは関節の隙間を埋めるだけでなく、関節が動く際にこの関節円板事態も前後に動きます。
前後に動くのは勝手に動くわけではなく、周囲の筋肉が円板を動かすために機能します。
そうしてやっと顎の関節運動がスムーズになるわけです。
この事を踏まえたうえで、僕の顎関節症のメカニズムの見解は下記の通りです。
・顎関節がスムーズに動いていないのは
⇓
・顎関節内にある関節円板がうまく動いていないから
⇓
・なぜ動いていないのか?
⇓
・関節円板を動かしている筋肉が働いていないから
⇓
・なぜ働いていないのか?
⇓
・働きづらい身体の状態になっているから
⇓
・人によって違うが顎ではなく、全身のどこかに原因があるから働かない
(全身のどこかが原因で円板を動かす筋肉が働かないのは、筋肉の特性を知る必要がありますがここでは割愛)
といった感じです。
このメカニズムを理解していれば、行う治療も違ってきます。
ですからたけし接骨院では顎関節症の為、来院された患者様の顎を触る事は一切しません。
全身的にみて悪くなっているところを改善するだけ。
原因が明確に理解できていれば、そこに対しての施術をする事ができるので即効性があり、効果も高くなります。
ですから殆どの患者様が来院されたその日に、口を大きく開ける事ができるようになります。
しかも一瞬で。
原因を明確にできていない施術や運動療法の処方は、患者様自身が変化をあまり感じる事ができないものとなります。(私も昔見当はずれのことを患者様にしてしまっている事が多々ありました、患者様に育ててもらったようなものです、ありがとうございます。恩返しにたくさんの人を治療します^^)
そうやって、変化をあまり感じられない処方をされている方の口が大きく開くようになるまでには、時間がかかるか、なかなか開くようにならず手術やマウスピースを作成するといった事にもつながるかもしれません。
でもこれもまた顎にしかフォーカスしていない治療法。
効果のないものに時間を費やす。
かなり貴重な時間を無駄にしてしまう事になります。
先日来院された方の治療ができなかった事を非常に残念なのと悔しさが残ります。
先日の方、どうかこのブログを見てくれますように・・・・