2018.07.12
肩こりや腰痛の原因は、不良姿勢のせいではありません。
名古屋市中区大須にあるたけし接骨院院長の水之江です。
先日腰痛の患者様が来院されました。
たけし接骨院に来院されるまで、他の治療院に通院していたが治らないと訴えておられました。
そしてこの患者様にもいつものようにお聞きしました。
『 腰痛になった原因についてこれまでどのように説明を受けてきましたか? 』
と。
その患者様が言われたのは
『 姿勢が悪いから腰痛になった 』と説明を受けたとおっしゃられます。
確かにその方の姿勢は悪かったですが、果たして本当にそれが原因でしょうか?
いいえ、違います。
姿勢は関係ありません。
このブログをお読みのあなたの周りにもいるのではないでしょうか?
姿勢が悪くても腰痛になっていない人が。
もし不良姿勢が原因なら、姿勢が悪い人全員が腰痛になっていなくてはなりません。
では本当の原因とは何か。
それは、不良姿勢をして腰痛になってしまうその患者様自身の身体の状態に原因があるという事です。
だからと言って姿勢を気を付けなくていいと言う事ではありません。
腰痛になっている人は、腰痛になっていない人と比べたら痛みが出るリスクが高い状態にあるわけですから、姿勢を気を付けたほうがいいに決まっています。
でもそれが一番ではないという事です。
腰痛を改善するために一番大切な事は、どの環境にいても腰痛にならない身体作りをするという事。
そんな体になった時、多少姿勢が悪かろうが腰痛になりません。
ただ、痛みがあって身体の状態も良くない人が姿勢が悪いのと、痛みがなくて身体の状態が良い人が姿勢が悪いのとでは中身が違うという事です。
ではどのような身体が腰痛にならない身体なのか?
それは一言で言うと、
『 機能的な身体 』です。
機能的な身体とは全身の筋肉が正常に働いている状態です。
逆に機能的でない身体とは、全身の筋肉が部分的に働いていない状態。
全身の筋肉が部分的に働いていないところがある人では、関節を動かそうとした時に一見正常に動いているように見えても、働いていない筋肉が関与する動きについてはできていない状態です。
関節は、伸展、屈曲、回旋、安定などの動きをしていますが、伸展や屈曲以外の運動がなくなっていたとしても見た目にはわかりにくい事もあり異常な動きであっても見落とされている事が殆ど。
だから回旋、安定など見落とやすい動きは筋力検査で推測します。
正常な働きができている場合には、その動きに関与する筋肉に力が入っているのが術者だけでなく、患者様も実感する事ができます。
異常な場合も同様。
この検査を行う事で機能的でない部分が明らかになったら、あとは機能的にするように処方をしていくだけです。
多くの治療家がここを診ないで、不良姿勢のせいにしてしまっています。
多くの治療院のホームページやメディアなどを見てもそう記載されています。
何が本当の原因なのか?
それは外部環境にあると考えず、自分の身体の状態にあると考えるようにしたほうがいいでしょう。
あなたは本当の原因を把握できていますか?