2018.06.05
一般的に言われている痛みの原因や治療を鵜呑みにしないほうが良い!!
肩こり、腰痛、膝の痛み、腱鞘炎、顎関節症、ヘルニア、スポーツ障害などすべてにおいて言える事はタイトルにある通り、一般的に言われている原因や治療が正しいと鵜呑みにするな!と言う事です。
名古屋市中区大須のたけし接骨院院長の水之江です。
今日は、現在のたけし接骨院で行っている治療の考え方になったきっかけでもある『 鵜呑みにするな 』についてです。
正確には『 一般的に言われている事を鵜呑みにせず、自分で考えよう、自分を信じましょう! 』といったところでしょうか。
ただし、何も知らない状態で全て自分で考えるというのは相当な時間のロスなので、多くの情報を知ったうえで自分で考えるのが良いと思います。
では今悩んでいる症状に対して行っている事の良し悪しは何を基準にすればいいのか?
それは当たり前ですが今その症状を改善するために行っている事によって、自分の身体の状態が実感でどう改善されたかどうかを基準にする事です。
なぜなら自分の身体が一番正直だからです^^
ただし痛みが取れたかどうかをメインに判断してはいけません。
原因が改善されると痛みも軽減しますが、炎症がある場合はその症状の原因が取れていたとしてもしばらく症状は残存しますし、痛みの原因が治るよりも早くに痛みが取れてしまう事が殆どですし、原因を治さなくても痛みだけをとる事も可能な場合もあるからです。
大切なのはその症状の原因とされているものが改善されていているかどうかの変化をみる事。
では本当の原因かどうかを判断はどうするのか?
それは辻褄が合うかどうかを基準にするです。
現在、痛みに対して『 これが原因だ! 』とうように一般的になっているものは辻褄が合わないといえるものが殆どだと考えています。
それは下記のようなものです。
・姿勢が悪いから
・筋力不足だから
・運動不足だから
・激しい運動をし過ぎだから
・成長痛
・デスクワークだから
・立ちっぱなしの仕事だから
・使いすぎだから
・年齢のせい(老化)
など。これら全てが辻褄が合わないとは思いませんか?
なぜならこれらには続いてこのような疑問が出てくるからです。
・姿勢が悪いから⇒姿勢が悪い人でも症状のない人がいるのはなぜ?
・筋力不足だから⇒筋肉ムキムキの人でも症状が出る人もいるのはなぜ?
・運動不足だから⇒運動していない人でも痛みがない人がいるのはなぜ?
・激しい運動をし過ぎだから⇒さらに激しい運動をしている人でも痛みがない人がいるのはなぜ?
・成長痛⇒成長期でも痛みがない人がいるがなぜ?
・デスクワークだから⇒デスクワークしている人でも症状がない人がいるのはなぜ?
・立ちっぱなしの仕事だから⇒立ちっぱなしでも症状がない人がいるがなぜ?
・使いすぎだから⇒使いすぎと言える人が全員症状が出ている事になるがそうでないのはなぜ?
・年齢のせい(老化)⇒高齢者でも症状がない人がいるのはなぜ?
ほかにも疑問は尽きませんが、長くなりそうなのでこれくらいにしておきます。
本当の原因なら辻褄があうのでこれらの疑問が出ません。
その原因はというと、
『 同じ環境にいても痛みが出る人と出ない人がいるのは、その環境にいて痛みが出てしまう身体の状態がその人にあるから 』です。
その身体の状態こそが原因で、それを改善する事ができたときその場で体の変化を実感する事ができます。(その身体の状態とは長くなるのでここでは割愛)
私の経験ですが、正しい処方は例え一回の処方でもその場で身体の状態が改善される変化の実感をする事ができます。
それは術者だけがわかるものではなく、患者様自身がわかるほどの変化です。
以前のブログにも書いた事がありますが、『 まだ治療を始めたばかりなので変化が出ないのは仕方がない 』といったたぐいの説明をされたことがあるという患者様がおられましたがこれは間違いです。
本当の原因に対する正しい処方は、その場で身体の状態が改善したことを実感できるのです。
常々思うのは、このような変化を患者様自身が実感する事が大切だという事。
なぜなら、その変化とは治療を行った後に出るものだけではなく、出される宿題を正しく行った後にも起こる変化だからです。
出される宿題とは、日常生活動作やリハビリ。
それらを正しく行えば原因が改善される事を実感する事ができ、間違っていれば原因が改善されない事を実感できます。
そうやって患者様自身が何が良くて悪いのかを自分の身体の感覚で覚えていく事で、何をすれば症状が悪くなり、良くなるのかを一つずつ覚えていく事になります。
そうすれば自分で痛みを避け、良くなる方法を実践していく事ができ、痛みをとるだけではなく再発しないようにまで持っていけるのです。
何かわからないけど痛みがなくなった状態の人は、また痛みが出たときにまた誰かに頼っていかなくてはなりません。
しかし、どうして痛みが出てしまったのかを知り、その解決方法を知っている人は自分で痛みが出ないようにしたり、痛くなっても自分でなんとかできるようになります。
だから、人に言われたことを鵜呑みにせず、自分の身体の変化を実感しながら、何が身体にとっていいのかを自分で判断して行動できるようにしていく事が重要なのです。
だから一般的に言われている事が全てと鵜呑みにせず、言われている事が辻褄が合うのかどうかを考え、処方された事でその原因が改善されたかどうかを自分の身体の変化をしっかりと実感し、良いか悪いかを判断できるようにしていかなくてはなりません。
あなたの症状は、本当の原因だといえますか?