2017.02.18
打撲が原因と思いきや…
さて、いきなりですがみなさん
肘や肩、膝などを
「転んだ」または「打って」痛めた経験はありますか?
通常の打撲や捻挫なら、2週間から3週間もあれば痛みが改善され日常生活に支障がなくなる場合がほとんどです。
が、しかし
中には、「捻挫や打撲をして3週間も4週間も痛みが取れない」といったお悩みをお持ちの方もいらっしゃいます。
それ、打撲や捻挫の痛みではないかもしれません!
原因としては「転んだ」「打った」というのが決定打になったかもしれませんが
そもそも体の使い方が正常ではなく、体に負担のかかる生活をしている可能性が高いです。
その場合、痛い場所だけのマッサージや電気治療をしていても改善されないことがほとんどです。
以前、ご来院された患者さんでも
「スノーボードで転倒し肩を打ってから腕が上がらなくなってる。」という方が見えました。
ただこれ、転んだのは2週間以上も前の話です。
「2週間以上も前」というのを聞いてワクワクしました。
炎症が起こってないのであれば、すぐに治せる可能性が高いからです。
まずは「患部を抑えて痛いか」、「動かしてどの動作で痛いのか」
というのを明確にしていきます。
今回ぼくが着目したのは、肘から下で手首まで「前腕」と呼ばれる場所にある筋肉です。
この筋肉は肩とは離れていますが
肘から上、肩までの位置「上腕」という場所につながり
上腕にある筋肉は肩についているものが多いのです。
治療前は肩を外に広げていくと痛みが肩の前方に出ていたのですが
前腕の筋肉の治療後はスムーズに腕が上がるようになり
痛みもほとんど感じていない状態でした。
痛みのある本人は、肩が痛いから肩の治療をしてほしいと思うのですが
しっかりとした診察で本当の原因を見つけ出します。
治療する場所が痛みの
ある場所とは限りません。
だから患者さんも、
「こんな関係なく感じる場所で、なんで肩が痛くなくなったの~!?」とビックリされている方も多いですよ^-^
複雑そうな治療でも、考え方に軸があれば意外とシンプルなものです。
いまお悩みのその肩の痛み、もしかしたら腕が原因となっている方がほかにもいるかもしれませんね。