2017.04.26
昨日、半年以上も前に足首を捻挫してからずっと調子が悪いという方が見えました。
足首の捻挫をしてから半年以上も長い間、ツライ思いをされている方が来院されました。
その方は、昨年の7月に捻挫をして整形外科にて治療を受けていました。
診断はグレードⅠと言われたそうです。
そのグレードⅠの捻挫に対しての治療は、電気と消炎鎮痛の軟膏を塗ってもらっていたとのことでした。
捻挫のグレードは3つに分けられていて、グレードⅠとは一番軽い捻挫になります。
この場合、痛みがひいていくまでの期間は2週間程度。
靭帯の損傷が少ないから、痛みが消失するのも期間が短いわけです。
ところがこの方の場合は、半年以上も痛いと言われています。
痛みの出ている部位は、ちょうど捻挫で痛めた靭帯のあたり。
まだ捻挫したところが修復していないから?
普通なら捻挫したところと同じところが痛いのだから、そう思ってしまうでしょう。
まだ修復していないから痛い、が理由なら治療としては修復するようにあまりその部位には負担がかからないようにするという答えになりそうです。
でもそれが間違いで、実はもう修復しているのに痛みが出ているとしたらどうでしょうか。
この方はまだ若く、登山などが好きなようでどんどん歩けるようになりたいと言われていました。
でも負担がかからないようにするならば、登山なんてとんでもないと本人もそう考えてしまうのではないでしょうか。
一刻も早く好きな事ができる身体にしてあげたい。
その為には、原因を明確にする事が非常に重要になってきます。
先ほども記載したように、グレードⅠの捻挫は2週間程度で痛みがひくという事からすると靭帯の痛みでないとしたら、何の痛みなのか?を探ります。
その為に足関節の可動域、足趾の可動域、アライメントの確認、筋力検査などを行っていきます。
この方の所見は、足関節の背屈制限、拇趾伸展の制限、小指球側での底屈よりも母指球側の底屈が弱いなどがありました。
次になぜこの事が起こっているのかを見ていきます。
全身のアライメント、動作分析、筋力検査。
やはり、異常がありました。
この方の治療は、足首を触る事はしませんでした。
それでも、一回の治療で半年以上取れなかった痛みがずいぶん楽になったと言って喜んでおられました。
まだ治療し始めて間もないからそんなにすぐには変化しないは間違いです。
原因を明確にして適切な処置を行えば、その場で改善が体感できるくらいの変化が起こります。
もし症状改善の為、長く通院しているのに変化のないという方は一度セカンドオピニオンしてみませんか^^