2018.04.03
牛乳の飲み過ぎは骨が弱くなる!?
たけし接骨院に通院されている患者様から牛乳を毎日のように飲んでいると聞き、これはマズイとブログにする事にしました。
その方は股関節を形成する骨が変性していると整形外科で診断されたそうです。
ですから骨に良いと思いしっかりと飲むようにしていたとおっしゃられていました。
カルシウムをとると骨が強くなるというイメージがある為に、そう思われるのも仕方のない事かもしれません。
しかし、カルシウムを多くとっている国ほど骨粗しょう症の患者が多いと報告されています。
それなのに、カルシウムが骨にとって良いというイメージがあるのはなぜか?
それは『 骨が弱くなってしまう原因がカルシウムの摂取不足ではなく、カルシウムを体から失わせるような食生活が原因。 』という事が知られていないからです。
この事は3年前まで私も知りませんでした。
私も牛乳が大好きで、学生の頃は背を伸ばしたいという思いでゴクゴクと飲んでいました。
なぜ悪いのかという事を知ってからは、飲みたいとは思わなくなりました。
知らないというのは怖いですね。
現在よく飲まれるようになった牛乳ですが、戦後までの日本では植物性の食品を長い間口にしてきました。
昔の人たちのカルシウム摂取源は緑黄色野菜や海藻類、ゴマなど。
高カルシウムグループと言われる人たちのカルシウム摂取源は、肉や牛乳などの脂肪やタンパク質を多く含む食事が中心です。
戦後、牛肉や豚肉、鶏肉、卵、牛乳など多くのものが輸入され、高脂肪・高たんぱく食がよいとされ、食の内容が昔とは多きく変わり欧米化してきました。
これは一時的には良いかもしれませんが、これが常食となると話は変わってきます。
それまでの日本人は植物性食品を口にしてきたわけですから。
動物性たんぱく質は身体が酸性に傾く為、それを中和しようとアルカリ性であるカルシウムが骨から溶出されます。
これが骨が弱くなってしまうと言っている理由です。
また乳牛に与える飼料には抗生物質やホルモン剤が使用されている事が多々あるそうで、ホルモンカクテルと言われているくらい健康に良いとは言えない飲み物。
さらに、大人では乳糖(ラクトース)を分解するラクターゼという酵素の活性が低下しているため、うまく消化ができず腸管にたまり浸透圧によって細胞内から水分を奪います。
牛乳を飲みすぎて下痢になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また牛乳に含まれる脂肪分が肥満を助長させたり。
このようにおいしいと嗜好品として飲むならまだしも、骨にいいから、健康にいいからと牛乳を飲む事は全くお勧めしません。
身体にとって悪い事と知っていたら、進んでやる人はいないと思います。
だから知る事っていうのは大切だと感じます。
今後も何が悪くて何が良いか、情報収集と発信をしていきたいと思います。