2017.01.19
肩こりと感じている症状は本当に肩こりですか?椎間板ヘルニアの可能性も・・・
こんにちは^^
先日は急遽いつもお世話になっている大分の先生にお誘いいただき、大阪にいってきました。お酒を吞みながら治療の話のほかにもいろいろと話しをして良い勉強になりました。やっぱり移動距離だけ学びがあるというのは本当の事のようです(笑)
その日は名古屋でも雪がたくさん降った日の前日、そのまま大阪のホテルに泊まり朝一番の電車で院に出勤しましたが、途中の米原では結構雪が積もっていました。新幹線はめったに止まらないという事なので大阪行きを決めましたが、名古屋にかえってきてから新幹線止まったみたいで運がよかった~^^
はい、運がいい院長の水之江です(笑)
今日は多くの方が困っている肩こりについてです。
肩こりは特に女性に多い悩みですが、最近では男性でも肩こりに悩まされている方が来院されています。
その中で、自分では肩こりと感じている症状でも実際に状態を診させていただいたときに肩こりの症状と違う場合が多々あります。
それはどんな症状なのかというと・・・
1、どちらか片方の首の根元から肩にかけてつっぱる感じ
2、同じ側の肩甲骨の内側にツッパリ感
3、上を向くと同じ側の首の付け根あたりに詰まった感じや痛み
4、長い事同じ症状に悩まされている
5、天気が悪いとツライ
6、朝起きたときにツライ
7、下を向くと同じ側の首の付け根から肩甲骨の内側までがつっぱる感じがする
等です。
肩こりでお困りの皆さんは、この中に当てはまるものがありませんでしたか?
実はこれ、頚部椎間板ヘルニアの患者様がよく訴えている症状です。
頚部椎間板ヘルニアに対する治療は得意としているところですが、患者様には必ず守っていただくようにとお伝えしているのが日常の姿勢や生活動作です。
ヘルニアとは飛び出すという意味で、外側にある繊維状の繊維輪と呼ばれる組織から、内部にあるゼリー状の髄核と呼ばれる組織が飛び出る状態です。
飛び出したものが神経に接触し圧迫する事で症状がでるのですが、痛み、痺れ、ツッパリ感、筋力低下、冷える感じ、だるさ、凝り感など様々な症状を訴える方もいらっしゃいます。
この症状の中にだるさや凝り感といったものがあるために、肩が凝ったと勘違いされる方が多いんですね。
この肩が凝ったと思っている患者様がついついやってしまうのは、首を前に倒したり、横に倒したりして凝った部分を伸ばそうとストレッチすることです。凝り固まっているのだから伸ばしたほうがいいと考える気持ちはわかりますが、これでは治らないばかりか余計にひどくなってしまう事があります。
このブログを読まれている方の中で、ストレッチをしてひどくなった経験がある方がいらっしゃるのではないでしょうか?
ではどうして、このようなストレッチがよくないのかというと、椎間板は横からみると上下の椎骨に挟まれているのですが、周囲の筋肉の緊張が高くなっている場合、上下の椎骨がお互いに引き合う形になり上下の椎骨に押しつぶされるような力が椎間板にかかる事になります、つまり椎間板の内圧が高い状態です。
次にその高い内圧の状態から前後左右に動く椎骨によってさらに内圧が高くなり、椎間板の内部の髄核が外へ脱出する事を助長してしまいます。
さらに外へ脱出した椎間板が神経を刺激する事になり、症状が悪化します。
これに対して当院で行う事は、まず対処療法として、脱出した椎間板を戻すような力を患部にかけるように治療を行います。
同時に、ヘルニアになってしまった原因を治す治療を行います。
この原因とは、重いものをもったからとか、姿勢が悪いからとかではありません。
椎間板の内圧が高くなってしまっている事がヘルニアになるリスクを高めていますから、内圧を下げるために緊張しすぎている筋肉を緩められるような環境をつくる治療を行います。
筋肉の緊張がなくなり椎間板の内圧が下がった状態であれば、たとえいろいろな方向へ動いたとしても、椎間板が外へ脱出するほどの圧が高まらず、症状を悪化させることはありません。
激しい動きをしてヘルニアになる人とならない人の違いはここにもあるといっても過言ではありません。
ですから首に負担のかかる仕事だからと諦めず、その人それぞれが持っている原因を治すことができれば、激しい生活環境に置かれている方も、その環境に負けない身体にすることができます^^
あきらめないで、原因を明確にしてしっかり改善していく事が大切!
原因を明確に知れば、自分で気を付ける事ができます。
あきらめないでくださいね!!!