2017.12.01
腱鞘炎は手の使い過ぎが原因ではありません
腱鞘炎と聞くと『 手を使うからなんだろうな~ 』と腱鞘炎になった事がない人でも思うかもしれません。
ここではっきりとお伝えしたい! それは大きな間違いですとね^^
こんばんは、たけし接骨院の水之江です。
腱鞘炎と聞くと殆どの方がタイトルにあるように手の使い過ぎだからなると思われることでしょう。
そう思われるのも仕方のない事かもしれません。
だからといって仕方のない事と諦めてしまっては本当の原因をみつける事ができず、治癒を遅らせたり治らなかったりしてしまいます。
ですから再びここで本当の原因が何なのかをお伝えしていこうと思います。
腱鞘炎の本当の原因は、腱鞘と腱が擦れ合うような骨のアライメントになっている事が原因です。
擦れ合うとはどのような状態かを下図で簡単に説明します。
正常な腱鞘では腱と腱鞘が擦れていません。
それに対して腱の走行の異常がある腱鞘では、腱と腱鞘が擦れあう形になっています。
このように腱と腱鞘が擦れあう状態で手を使うと、使うたびに擦れるのでだんだんと炎症を起こす事になります。
もうお分かりかもしれませんが、正常な腱鞘の腱と腱鞘が擦れていないので、この状態の人がどれだけ手を使っても炎症を起こすことはありません。
根本的に治療をするには、原因と痛みの起こるメカニズムを把握しなくてはなりません。
痛みの起こっている患部にどのような物理的な負荷がかかっているかを診ていく事で、その原因やメカニズムを推測できます。
ところが一般的に痛みの原因と言われている事の多くは、患部にどんな物理的な負荷がかかっているのかを考えないで済ませてしまっているように思います。
例えば一般的に言われている事で多い、使いすぎで患部に負荷がかかっているから。
どんな負荷については話されていません。
しかし、症状を取り去り、再発しないまでもっていこうとしたとき、この負荷とはどんなものなのか?と把握する事が重要です。
なぜなら把握していなければその原因を除去できないからです。
今回の腱鞘炎の場合、上記の内容や図で示したようなものが原因となっているので、あとはそこからなぜ腱と腱鞘が擦れるようになったのか?と考えればいいわけです。
腱と腱鞘が擦れるようになったのは、骨のアライメント異常。
骨のアライメント異常がなぜ起こっているのかを解決していく事で腱鞘炎は固定をせずに、その場から痛みなく使えるようになっていきます。
その場から痛みなく、とお伝えしましたがこれは決して大げさな話ではありません。
物理的に腱と腱鞘が擦れてしまって痛いのだから、擦れないようにした瞬間から痛みがなくなるわけですから。
こういった本当の痛みの原因を把握しようと考えていない場合、使いすぎだから固定しようとか、あまり使わないようにしてくださいという事になろうかと思います。
これではどんなに治療へ通ったとしても、腱と腱鞘の擦れは解消されず痛みが取れません。
腱鞘炎でお悩みのあなた。
手の使い過ぎですよなどと言われ、納得していませんか?