2018.10.30
膝のレントゲン写真。異常がないのに痛いのはなぜ?
名古屋市中区大須のたけし接骨院院長の水之江です。
たけし接骨院には膝の症状で悩まれている患者様が比較的多く来院されていますが、
その方々が訴えられる膝の症状は様々で、
・膝の内側が痛い
・膝の外側が痛い
・膝全体が痛い
・膝に水が溜まる
・定期的に水を抜いているが再び溜まってしまう
・整形外科で膝の半月板がすり減っていると言われた
・膝の靭帯を伸ばした
・膝を曲げると膝の裏が痛かったり、違和感がある
・膝が伸ばせない
・膝を完全に曲げる事ができない、正座ができなくなった
・整形外科でレントゲンを撮ってもらうと異常がないが痛い
・変形性膝関節症と診断されている
などです。
そうやってたけし接骨院に来院される患者様のほとんどが、既に他の治療院や医療機関で診断や治療を受けて来られたとう場合が多いです。
その中で医療機関でレントゲンを撮ってもらい、診断を受けた方が言われるのは、
『 レントゲン上では異常がない 』
とか
『 変形しているから痛い 』
というものです。
そしてレントゲン上では異常がないのに痛い場合に医師に処方される内容で一番多いのは、
『 シップで様子を見ましょう 』
や
『 筋力回復の為に膝周囲筋のトレーニングをしましょう 』
であったり。
レントゲン上で変形が認められた場合には、
『 変形しているから痛みが出ています 』といわれる事が多いようです。
どちらも痛みをとるための的確な処方がされず、症状がとれないので患者様自身が不安になって、たけし接骨院に来院されるという流れ。
そうして来院される患者様に、
なぜレントゲン上では異常がないのに痛みがでたり、変形してしまうかについての説明を受けましたか?とお聞きするとほぼ全員といっていい方が聞いていないと言われます。
これでは膝の治療のために医療機関へ行ったのに、ただレントゲンを撮るために行っただけと言う事になってしまいます。
レントゲン上で異常がなくとも、痛みがあるからには必ず原因があります!
その原因を明確にして除去していかなくては痛みはとれませんし、その状態が長く続けば今度は変形のリスクも高くなってしまうでしょう。
治療に通っているのに膝の痛みがとれなかったり、何度も痛みが再発するのを繰り返しているうちに、一生付き合っていかなくてはならないと諦めてしまっている人がどれだけいらっしゃるのでしょうか。
でもそうやって痛みがとれないのは、本当の原因を患者様自身が把握していないからかもしれません。
悪い事と分かっていてそれをする人はいないはずですからね!
ですから今回も膝の痛みの本当の原因からお伝えしようと思います。
【膝が痛くなってしまう本当の原因】
炎症のせいで痛い、半月板の損傷痛い、水が溜まって痛いなど直接の原因は多々ありますが、根本的な原因は一言でいうと
『 機能不全 』です。
具体的にどんな機能不全なのかをお伝えする前に知って頂きたいのは、膝の痛みでたけし接骨院に来院される患者様に共通している『 筋力検査をしてもらっていない 』と言うものです。
心当たりがある方も多いのではないでしょうか。
それはあなただけではなく、医療機関や治療院に行かれている方の殆どが筋力検査を受けていません。
その中でトレーニングを処方される場合には稀に筋力検査を行ってもらっている患者様がいますが、その場合の検査はどれだけ筋力があるのかという強さをみる為のものに留まっています。
私がいう筋力検査とは、全身の筋力が機能しているかどうかの検査。
『 力が強いかどうかではなく、正しく機能しているかどうか 』なのですが、
そのような検査を受けたという方をこの業界に入った平成10年以来、延べ10万人程の患者様を診てきた中で一人も出会った事がありません。
そんな私もまだこの業界に入りたての知識があまりない若い頃、筋力が強いか弱いかの検査を行っていました。
そうやって筋力が強いか弱いかという視点でしか見ていない時、弱化している場合には強化すればいいということになります。
もし筋肉が弱化しているせいで症状が出ているのなら、それでいいかもしれません。
ところが膝の痛みで悩まれている方の中には、スポーツ選手や日ごろからトレーニングをしている人、筋肉ムキムキの人もおられます。
もし本当に弱化が原因だったとき、その方々の膝が痛い理由を説明できるでしょうか。
こうした矛盾に向き合っていった結果、筋力の強さや弱さよりもまず大切なのは、正常に筋力が機能しているかどうかをみなくてはならないというところに行きつきました。
それからは正しい部位にちゃんと力が入っているかどうかを確認し、『 弱化している 』ではなく『 機能していない筋肉がある 』ととらえ、その筋肉が機能するように治療や日常生活動作の改善指導やリハビリの処方を行ってきました。
通常なら治療だけ行う所が多いでしょう、しかし動作の改善やリハビリを行う必要があるのは下記の理由からです。
筋肉には収縮のしやすい距離があるというのを以前にもブログに書いたことがありますが、この事が大きく関係しています。
この距離というのは筋肉の起始と停止の距離の事です。
特に治療上で大切にしているのがインナーマッスルの起始と停止。
なぜインナーマッスルなのかというと、インナーマッスルは短関節筋(一つの関節をまたぐ筋肉)なので、骨アライメントの異常に左右されやすいからです。
間違った日常生活動作で骨アライメントが崩れる動きをしている場合、インナーマッスルは一つの関節しかまたいでいない筋肉である為に影響をすぐに受けてしまいます。
つまり、起始と停止の距離が変わってしまうという事です。
筋肉が本来持っている力を発揮しやすい距離でなくなるため、インナーマッスルは効きづらくなってしまいます。
例えば、何か手に重たいものをもち、肘をピンピンに伸ばした状態から肘を曲げてくるのと、少し曲げた状態から曲げてくるのとでは後者の方が楽にできるのと同じ感じです。
(アクチンとミオシンの重合のエビデンスがあります)
その一方で、インナーマッスル以外の筋肉は2つ以上の関節をまたいでいる筋肉なので、一つのアライメント異常が起こっても影響は受けにくい状態です。
簡単にいうと、アライメント異常は運動軸の異常で、運動軸から遠ざかる筋肉は起始と停止が離れ力は入りづらくなり、運動軸に近づく筋肉は起始と停止が近づくので力は入りやすくなります。
これが機能していない筋肉が出てきてしまう理由です。
力が入っていない筋肉があるからといって単に弱化として捉え、筋力強化をするだけではアライメント異常が解決できていない場合には効果が出ずらいのです。
ですからたけし接骨院では、このアライメントを整えるような治療・動作・リハビリを行います。
その事を踏まえ膝の痛み対処法を下記に上げてみました。
【膝の痛みの対処法】
・炎症がひどい時は安静にする
・日常生活動作の改善(立ち上がり方、歩き方)
・リハビリ
・体幹トレーニング
【膝の痛みに対する間違った処置】
・水を抜く
・膝周囲筋の強化トレーニング
・ヒアルロン酸注射
・シップで様子をみる
【膝の水を抜く事について】
水が溜まると抜いたほうが楽だから抜くという事をよく聞きますが、お勧めしません。
以前のブログにも書きましたが、膝に水が溜まるのは簡単に言うと身体の防御反応です。
これ以上関節の構造物を壊さないように、関節内の滑液を増やしている事とたくさんの水を出す事で関節は腫れあがり、関節運動自体が困難になります。
いわば『 これ以上動かさないで 』という信号を出しているのです。
動かさないでと信号を出しているのに水を抜いてしまえば腫れがひくので腫れがひいた分、関節は動かしやすくなり楽になったと勘違いし動いてしまい、それが関節に負荷をかける事になり再び水が溜まってしまうという悪循環になってしまいます。
水は正しい関節の動きができるようになった時、その場で引きます。
過去ブログ⇒膝の水は抜かなくてもその場でひいていく
https://takeshi2525.com/column/%E3%80%90%E8%86%9D%E7%97%9B%E3%80%91%E8%86%9D%E3%81%AE%E6%B0%B4%E3%81%AF%E6%8A%9C%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%A6%E3%82%82%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%A0%B4%E3%81%A7%E5%BC%95%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%84/
正しい動作、機能的に筋力が働くようになった時、その場で腫れがひく事は珍しくありません。
ですから治療、正しい日常生活動作、リハビリが必要なのです。
たけし接骨院では、このように症状についてのブログを定期的に更新しています。
そのブログ記事をお読みいただき、『 何年も膝の痛みに悩んでいる 』という方からのご予約が殺到している状況です。
本日、又は翌日など近日中に予約したいという場合はご予約が取れない事が殆どです。
たけし接骨院には、何年もの長い間治らない、いろいろな治療をしてきたが効果がなかったという患者様が多く来院されています。
その方々の治療の為、最善を尽くして治療を行っていますので、今後も『 本気で、長引く症状から解放されたい 』と本気の方をお待ちしております。
まずはこちらをお読みください⇒ご予約・キャンセルについて
治療費は
通常7560円 初回体験限定5000円
となっております。(保険証は症状により使用)
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当院の膝の痛みの治療についてのページもご覧ください。→膝の痛みの治療
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・今日は膝が痛いと言われて来院されました。数々の整形外科に行ったそうですが・・・
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