2017.06.07
膝の痛み(前の部分、お皿の痛み)で悩まれていている患者様が来院されました。
昨日は膝の痛みで悩まれている患者様が来院されました。
今日の午後は時間が空いたので金山のゴールドジムに行ったあと、いつもと違うここでコーヒーを飲みながらの更新です^^
こんばんは、たけし接骨院の水之江です。
この患者様の場合、膝の痛みの中でも膝の前、お皿の部分に痛みと違和感があると訴えておられました。
特に何をしたわけでもないのにだんだんと調子が悪くなり、今では何もしていないのに違和感があり、膝の曲げ伸ばしで痛み、膝の腫れもある状態。
このような患者様に対して処方されがちなのが溜まった水を抜いたり、関節の滑りを良くするためにヒアルロン酸注射をしたり、筋力強化のための間違ったトレーニングの処方であったり。
この患者様もこれまで通院していた整形外科で同じ処方をうけてこられたという事でした。
この病院での処置は効果がないとは言いません、その場の効果はあると思いますが原因を治すことにはならないので症状を長引かせてしまうか、時間がたつにつれてだんだんと症状が悪化していってしまう可能性もあります。
間違ったトレーニングは同じようによくありません。
今回の患者様もそうして長引く痛みにガマンができず、たけし接骨院に来院されたというわけです。
長引かないようにしっかり症状をとっていくには、何故膝の前部分に痛みが出ているのかを把握しなければなりません。
膝の前の部分が痛くなってしまうメカニズムを把握し、その上で原因を明確にして原因治療を行う必要があります。
そうすれば治療は簡単。
この患者様の膝の痛みのメカニズムは下記の通り。
黄色と青色の矢印は筋力の強さを表します。赤い矢印はその合力を表します。
(pcに慣れないのでこの画像作るの大変でしたw)
正常な場合はB図のように青も黄もしっかり筋力が発揮されている為、膝のお皿を引く合力(赤)はまっすぐ真上に向かっています。
A図は何らかの身体の異常があって、青があまり筋力発揮されていない状態です。
その為、合力(赤)は外側へ向かいお皿を外側へと引っ張っています。
過剰に外側へ引っ張られたお皿の骨が太ももの骨と強く擦れるため、痛みの原因となります。
この事を知っていれば処方は変わってきますね。
いくら溜まった水を抜いても、いくら滑りの良くなるヒアルロン酸注射を行っても、A図のようにいつも筋力発揮に異常があって骨と骨が擦れてしまう状態が変わらなかったら・・・
負担がかかる状態が続いて良くなるわけがないという事は容易にわかるかと思います。
このようにメカニズムを知っていれば、改善するためにする事は簡単。
骨と骨が擦れない状態にすればいい^^
それは決して力が入っていない青の筋肉を狙ってトレーニングをするとかではありません。
何らかの身体の異常があって筋力発揮がされていないのですから、その異常を治す事が必要です。
筋力が弱いのではなく発揮できていない状態になっているのです。
このメカニズムを知らない人は、水を抜いたり、ヒアルロン注射をしたり、間違ったトレーニング(青の筋肉を狙ってトレーニングをする)をさせようとします。
身に覚えがある人もいるのではないでしょうか?
今回は膝の前の部分の痛みについて書きましたが、このような事は他の関節や症状でも同じような事が起こっています。
そしてそれが、多くの痛みの原因です。
健康の為にジムに通っていて、逆に痛めてしまったという話をたまに耳にしますが、正常な筋力発揮ができない状態でのトレーニングでは負荷のかかる筋肉は限られ、そのせいで関節にも負担をかけてしまいます。
この状態が続けば、いくら健康のための運動といっても痛める可能性が高くなってしまうのは想像がつきますよね^^
また良くフィジカル(強さ)という言葉を聞きますが、私の考えではその前にファンクショナル(機能的)でなくてはなりません。
私も昔は柔道をバリバリとやっていましたが、体育会系の根性ダーー!!とか気合いダー!!という気持ちは大切な事はわかっているつもり。そんな気合いで乗り越えてきたことも多々ありますからw
でもね、気合いではどうにもならない事が世の中あるんですね。
根本的に改善させるなら、健康を考えるなら、パフォーマンス向上するなら、クールにその人の機能が正常に働いているかどうかを診て、機能不全があるのであればそれを回復させることが必要だと考えています。
あなたの身体は機能的になっていますか?
このブログを読んでいただき、少しでも健康な生活を過ごす参考になればと思います。