2018.12.26
膝前十字靭帯損傷・半月板損傷オペ後のスポーツについて。
名古屋市中区大須のたけし接骨院院長の水之江です。
今日は前十字靭帯損傷・半月板損傷オペ後のスポーツについて書いていこうと思います。
まず結論から言うと、ほぼ何の問題もなくできるようになります。
ただそれには条件があって、それは前々からお伝えしている『 機能的な身体にする 』という事です。
そんな大まかな事ではわかりづらいという方もいらっしゃると思いますので、文章で伝えられる限り具体的に記載してみようと思います。
私は常々、前十字靭帯・半月板損傷に限らず、ケガや障害など何らかの症状を改善したい場合、その本人が身体の現状やケガや障害がなぜおこるのかそのメカニズムについて詳しくなっていく事が重要だと考えています。
ですから、下記を参考にしていただきたいのです^^
そしてその際に肝に銘じてほしい事が、決して傷めた原因を外部環境のせいにしないでほしいと言う事です。
例えば、
・激しく転倒して受傷した
・人がぶつかってきて受傷した
など、明らかに自分が原因ではない受傷だったとしてもです。
もしそのせいにしてしまったら起きた事は変えられないので、今の不調は取り除くことができないと言っているのと同じことになってしまいます。
それでは本題に入っていこうと思います。
前十字靭帯損傷と半月板損傷のメカニズムを知る前に、まずそれぞれの働きを知っておくことが大切です。
前十字靭帯の働きの一つとして、大腿骨に対して脛骨が前方に行かないようにしている組織であるという事。
前十字靭帯断裂は大腿骨に対して脛骨が前方へ行く力が制限を限界を超え、その外力に耐え切れずに断裂してしまいます。
これが前十字靭帯損傷の直接の原因です。
ここまで聞くと、『 やはり外力なのだから外部環境に原因があるじゃないか 』と思われるかもしれません。
確かに好発スポーツはコンタクトスポーツである事が多いのですがその種目は、
ラグビ―、アメフト、バスケットボール、柔道、バレーボール、ハンドボールな、スキー、スノーボード(ボードが固定されてしまう)などです。
ところが受傷起点として、ぶつかっていないのに前十字靭帯断裂するケースも多々あります。
それはジャンプしてから着地する際や急停止や急な方向転換するときなど。
このように人がぶつかったりするような外力が加わっていないのに断裂してしまう事もあり、実はここに根本的に改善するために必要な事が詰まっています。
これを理解する事で激しく転倒したり、人とぶつかったりしても断裂しない人の理由が分かりそれが実践できるようになれば膝の障害で悩む事もなくなる事と思います。
上記でお伝えしてきた内容は、全て骨の動きと靭帯の関係性で、
『 大腿骨に対して脛骨が前方へ行き過ぎて、それに耐えられずに靭帯が切れる 』
というものです。
ところが関節を構成しているのは、靭帯だけではありません。
関節を構成している中には他にも重要な役割を果たしているのがあります。
それは筋肉です。
大腿骨に対して脛骨が前方へ行き過ぎないように止めているのは靭帯だけではなく、筋肉もその動きを制限しているという事です。
先ほどのジャンプして着地するときに断裂してしまうのは、人とぶつかったりしていないので大腿骨に対して脛骨を前方へ引き出すような自己の筋力が膝に加わっているとために起こります。
その脛骨を前方へ引き出す力に関係する筋肉は大腿の前面にある大腿四頭筋です。
それに対して脛骨を後方へと引っ張る筋肉で最大の筋肉はハムストリングス。
要は前へ引き出す大腿四頭筋と後ろへ引っ張るハムストリングスの筋力が釣り合っていないために、その負荷が前十字靭帯の許容範囲を超えるため断裂に至ります。
それならば、
『 ハムストリングスを鍛えればよい 』という判断になりますが、私が言いたいのは弱いのではなく『 効いていない 』事が殆どだという事です。
もっと言うと、たとえ鍛えていてもハムストリングスが効かないような身体の使い方をしてしまっているという事です。
いくら鍛えていてもハムストリングが効いていない状態で
・ジャンプして着地
・激しく転倒
・人がぶつかられる
事で、
・ジャンプして着地した場合には四頭筋の自己筋力で
・激しく転倒した時の外力+自己筋力で
・人がぶつかられた時の外力+自己筋力で
脛骨が前方へ行き過ぎて断裂してしまうのです。
それに対し、
・ジャンプして着地した時に脛骨が前方と後方へ引っ張りあう力が釣り合えば、
・激しく転倒した時に脛骨が前方と後方へ引っ張りあう力が釣り合えば、
・人がぶつかられた時に脛骨が前方と後方へ引っ張りあう力が釣り合えば、
前十字靭帯には伸長ストレスが加わらない為、断裂する事はありません。
どんなに外力が強くてもです。
だから激しく転倒しても、ぶつかってもケガをしない人もいるのです。
そしてそのハムストリングスやその周辺の筋肉は半月板が膝の屈伸の際に関節内での動きをサポートします。
半月板は膝の屈伸時に膝関節内で関節がスムーズに動くのを助けています。
その動きは膝周囲の筋肉が関与。
ハムストリングスが効いていないという事は、この半月板の動きもスムーズではないと考えたほうがいいでしょう。
前十字靭帯が断裂した原因は膝周囲の筋肉が機能していないという事から、その機能を正常化していない人の場合、前十字靭帯の手術後も半月板のスムーズが動きがないせいで膝の違和感を訴える人が多いのです。
ではそのハムストリングが効いている状態をどのようにしていけばいいのか?
これに必要なのは
・正しい歩行
・正しい足の指の使い方
・体幹の強さ
になります。
たけし接骨院では治療を行いながら上記を指導し、全身の筋肉が機能して関節がスムーズに動くようにしていきます。
全身の筋肉が機能的になれば関節はスムーズに動き、靭帯にかかる負荷も筋力によって守られます。
ここまでお読みになられたあなたへ。
正しい歩き方や足の指の使い方ができていて、体幹の強さがあるといえますか?
治療や筋トレ以上に大切な事です。
全身の筋肉が機能するようにしていきましょう。
その他膝の痛みのメカニズムについて触れています、ご参考までに
⇒症状別一覧『 膝の痛み・変形性膝関節症 』
たけし接骨院では、このように症状についてのブログを定期的に更新しています。
このブログ記事をお読みいただき、『 膝の痛みでお悩みの 』方がお多く来院されています。
その為、本日又は翌日など近日中に予約したいというご希望に添えない事が殆どです。
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私もそのような『 本気で治したい 』とお考えの方の治療をするために、時間を使いたく思っておりますので今後も同じように『 本気で治したい 』という方をお待ちしております。
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